連結決算用データ収集処理において、親会社の手間と時間がかかっていました。 (子会社決算データの収集及び整合性をチェック・不整合時に子会社へ決算データ見直し・修正依頼等) 子会社側で利用できるシステム(iCASのFWD機能を利用)を構築したことにより、子会社側で整合性チェック及び修正が可能となりました。その結果、親会社の決算作業軽減により、決算早期化を実現しました。
より早く的確な経営判断のため、月次決算の早期化が求められていました。さらに海外連結子会社が増加していく中で『メールでの情報収集』『手作業による集計』といった作業形態が限界にきており、情報の収集から集計という一連の作業を正確、且つスピーディに遂行するための業務改善が急務となっていました。特に海外子会社からデータを収集しようとした場合、セキュリティポリシー上、社内ネットワークに直接アクセスさせない規定のため、メールに頼らざるを得ない状況でした。
iFUSIONクラウドは社内ネットワークと切り離した運用ができ、クラウドを通して海外子会社から直接データを収集できる点
【課題】
親会社の負荷軽減がまず第1の条件。 子会社での整合性チェックと必要に応じた修正を実施することから、ログ・数値変更のログ(バージョン化)管理ができることも条件としていました。 インプレス社と他社の提案を比較した際に、他社ではパッケージでの販売主体であり、要望通りの機能実現が難しい状況でしたが、インプレス社はその機能のカスタマイズを快く引き受け、SAPとの連携も含めて対応いただきました。社内に開発体制が整っており、要望に応じた対応を提案いただけることから製品選定を行いました。 また当時多言語対応が進んでいない中、多言語対応いただいたことや、技術力を含め、誠実な対応にも好感を持てたことにより、採用することとなりましたが、今では依頼してよかったと評価しています。
子会社データの収集・集計に3~4日掛かる作業について、システム導入後、親会社での作業時間は、ほぼ数時間に短縮されました。また、データのバージョン化により数値の矛盾点(不整合)について、子会社側で誤り(科目指定ミス)を確認でき、再発防止につなげることができました。また、使う毎にルール化が強化されることにより、さらに集計時間と正確性がアップしました。 英語及び中国語での電話対応など現地子会社への導入の際にも協力いただき、スムーズな導入、運営を行っています。動画での運用マニュアルも好評で、現地ではそのマニュアルを現在でも活用しています。
今後も引き続きiCASのFWD機能拡張を行う予定です。 制度での活動も軌道にのり、今後は子会社の予算データ(今後は実績など)収集を予定しています。 また、子会社とのデータ受け渡しのインタフェースとしてシステムを活用し、収集したデータはSAPを利用してERPへ反映し、さまざまな活用へつなげていくことを予定しております。
企業名 | カルビー株式会社 |
本社 | 東京都千代田区丸の内1丁目8番3号 |
設立 | 1949年4月 |
資本金 | 107億4,400万円(2011年3月) |
事業内容 | 菓子・食品の製造販売 |