リズム株式会社は1950年の設立から65年目を迎えます。 45年振りに復活した「リズム」ブランドを展開する時計事業の他、車載カメラなどの映像機器、自動車部品、家電製品等に使用される接続端子や金型など、 生活に密着した幅広い分野で使用されている精密機器の総合メーカーです。
左から企画財務部 利根川様、貞末様
── iFUSIONクラウドを導入したきっかけを教えてください ──
より早く的確な経営判断のため、月次決算の早期化が求められていました。 さらに海外連結子会社が増加していく中で「メールでの情報収集」「手作業による集計」といった作業形態が限界にきており、 情報の収集から集計という一連の作業を正確、且つスピーディに遂行するための業務改善が急務となっていました。 特に海外子会社からデータを収集しようとした場合、セキュリティポリシー上、社内ネットワークに直接アクセスさせない規定のため、メールに頼らざるを得ない状況でした。 iFUSIONクラウドは社内ネットワークと切り離した運用ができ、クラウドを通して海外子会社から直接データを収集できる点、 且つ手作業による集計作業を改善できる丁度よさそうなシステムでした。
── 現状の月次決算業務についてお聞かせください ──
月次決算業務は、はじめに子会社の入力用Excel(P/L、B/S、販管費明細、会社間取引明細など)をメールで配布します。 1ブック15シートほどの構成になります。子会社ごと、月ごとに表示するシートが異なるため、 「手作業」でシートの調整を行っていました。Excelを収集した後も、数値の「チェック」「修正の依頼」「連結システムへの連携用データ作成」などもあり、かなり時間がかかっていました。
── iFUSIONクラウドを選択して頂いた理由はなんでしょうか ──
iFUSIONクラウドは社内ネットワークと切り離し、初期コストを抑え、現状の月次決算の業務フローでシステムを構築ができる点が当社の要件にマッチしていました。 さらに子会社はメールではなくiFUSIONクラウドから直接Excelをダウンロードし、データ入力後にアップロードする運用が可能になること、 子会社ごと、月ごとに表示するシートを調整できる機能があるため、準備作業が軽減できるところもポイントでした。 現在導入している連結決算システムを利用して要件を実現しようとすると新たな設備投資が必要でしたが、当社の実情と要件に合致する提案を行って頂きました。
── 導入の効果をお聞かせください ──
月次決算業務ですが、以前の作業量と比較した場合、5割の削減が実現できています。 理由としまして、最初のExcel準備作業の時間と、子会社への配布、収集の時間にかかる時間が大幅に減少できたこと、 さらには手作業が大きく削減されたことによるヒューマンエラーの減少といったことがあげられます。
── 導入時に心配であった点をお聞かせください ──
iFUSIONクラウドの設定は全て企画財務部で実施しました。通常業務と並行しながらの設定作業ということもあり、 会社から求められている期日を遵守できるかどうかの不安はありましたが、インプレスのサポートもあり、 検証含め約1ヶ月で運用スタートできる状態まで持っていく事ができました。 各子会社への展開ですが、海外子会社の経理担当者向けにiFUSIONのマニュアルを英語に翻訳して案内した経緯もあり準備は大変でした。 また、iFUSIONクラウドという新しいシステムの利用に抵抗があるかどうかの不安もありましたが、そもそもExcelベースのシステムということもあり、 環境準備、操作等に混乱が生ずることもなくスタートできました。
── 今後の展開をお聞かせください ──
現在、月次決算(実績)と見通しの収集まで運用できましたので、今後は計画の収集を行う予定です。 また、iFUSIONクラウドの集計機能をより活用していければと考えています。理想ですが、収集から連結決算までボタン1つでできるようになると嬉しいですね。
企業名 | リズム株式会社 |
URL | http://www.rhythm.co.jp |
本社 | 埼玉県さいたま市大宮区北袋町一丁目299番地12 |
設立 | 1950年((昭和25年)11月7日 |
資本金 | 123億7,284万円(2015年3月31日現在) |
従業員 | 連結 3,292名、個別 318名(2015年3月31日現在) |
主要営業品目 | 各種クロック(置時計・掛時計・デジタル時計・目覚時計 自動車用時計・からくり時計・設備時計・タイマー・クロックムーブメント等) ウオッチ、情報機器、車載機器、電子部品、精密金型、成形部品、接続端子部品、その他精密機械各種 |