連結決算処理 CAM
(Consolidation Adjustment Manager)

優れた連結決算処理機能による大幅な業務負担の軽減を実現

各処理の詳細

 STEP 1 前期繰越処理(開始仕訳)
前期末から資本連結、持分法、貸引調整、未実現利益消去、連結税効果の各仕訳を洗替仕訳を含めた形で自動生成します。
 STEP 2 個別FS合算処理(財務諸表処理)
個別財務諸表の単純合算処理。海外子会社は財務諸表の記帳通貨にて親会社に報告し、iCASで外貨換算処理を行い、為替換算調整勘定を自動で算出します。
個別補正仕訳についての一覧表が確認できると同時に前期比較個別財務諸表、補正後の個別財務諸表明細一覧も作成できます。
 STEP 3 持分率算定・投資資本相殺消去(投資と資本の相殺消去)
投資と資本の相殺消去仕訳を詳細にパターン化しています。
各種資本移動に伴う連結仕訳が自動で生成されます(有償増資、会社合併、自己株式取得・売却など)。株式数や投資金額といった資本基礎データに基づいて所有比率・持分比率を自動計算し、資本消去仕訳を自動作成し、のれんの償却、持分法適用会社の資本連結仕訳、有価証券評価差額金の計算、債務超過補正なども自動計算します。
また、管理帳表として「資本構成一覧表」「持分推移表(持分計算表)」「持分法適用会社における連結上の簿価」を標準装備しています。
 STEP 4 債権債務相殺・貸引調整・少持按分・税効果(債権債務・取引高の相殺消去)
グループ内の債権債務・取引の相殺消去では予め設定したパターンに従って、連結消去仕訳を自動作成します。差額の仕訳についても設定に基づいて自動作成します。
グループ内債権債務消去において、貸倒引当金繰入率を設定する事で貸倒引当金調整仕訳を自動作成します。
 STEP 5 棚卸未実現/固定資産未実現・少持按分・税効果(未実現損益の消去)
棚卸資産の未実現損益仕訳では棚卸資産明細と売上利益率明細をベースに未実現損益を算出します。P/Lの粗利益をベースに計算する方法にも対応しております。
固定資産未実現損益仕訳では固定資産購入明細と固定資産売却明細をベースに未実現損益を算出します。減価償却費の調整や期中での保有資産の一部売却や除却のケースにおいても自動計算対応しています。
 STEP 6 連結仕訳補正(連結仕訳管理)
科目組替や連結上での補正仕訳がある場合は、手入力で登録できる画面も装備しています。仕訳コピー機能も装備しており、入力作業の負荷が軽減されます。また、手入力仕訳だけを抽出し、一覧表示が出力できます。
 STEP 7 連結キャッシュ・フロー計算書作成
簡便法・原則法の両方に対応しています。総額表示科目の増減分析においては、P/L勘定との数値整合チェックを行います。
また新規会社の追加や連結除外など会社区分に変更があった場合でも自動計算対応しています。
 STEP 8 セグメント管理資料作成
複数セグメントに対応(事業別/地域別)、多階層のセグメント管理を行う事が可能です。セグメント別明細一覧表では、各社個別財務諸表項目とセグメント残高のつながりを表示しますので、容易に個別財務諸表とセグメント残高数値の整合性が確認できます。管理資料としてはセグメント間消去、セグメント内消去のセグメント消去明細を用意しております。

各種機能

 海外会社の為替換算
純資産の部のヒストリカルレート積み上げ計算、および為替分析を行い、為替換算調整勘定分析表の出力が可能です。(個別財務諸表の換算)親会社と海外子会社の内部取引においては、取引通貨(OC)ベースでの為替差損益を自動計算します。(資本取引の換算)外貨ベースのB/S増減項目の為替レート変動影響額部分と外貨変動影響額部分を表示します。(キャッシュフローの換算)
 債権債務・収益費用の内部取引消去
債権債務取引高消去は、内部取引照合パターンマスタに基づき、自動的に消去仕訳を生成します。実務指針に沿った調整基準や金額調整基準によって仕訳生成します。貸倒引当金の自動調整(少数株主持分按分、税効果の自動計算にも対応)を行い、海外子会社間取引における取引通貨(OC)ベースでの為替差損益の自動計算にも対応しています。
 期ズレ・貸引調整
親会社と子会社の決算期が異なる場合、期ズレ処理の調整が必要になることがあります。個別財務諸表の補正や配当金相殺処理などです。タイムラグによる補正に関しては「一時補正」の手入力を行うと翌期の洗替仕訳も自動生成されます。海外子会社の期ズレに関しても会社別換算レートマスタに基づき、外貨換算が行われます。
 税効果会計
内部取引消去における貸倒引当金の調整や未実現利益の調整計算を行った際に連結税効果の調整も必要になります。iCASでは、実効税率マスタをもとに税効果の自動計算を行い、仕訳を自動生成します。子会社株式の評価減に伴う個別財務諸表補正を自動計算した場合にも個別税効果を自動調整し、翌期の洗替仕訳も生成します。繰延税金資産・負債の内訳明細レポートも出力します。
 複合連結・フラット連結
 外貨積上換算
在外子会社の外貨換算方式については以下3つの方式に対応しています。
  • 四半期単位積上げ方式
  • 累計差額方式
  • 折衷方式
パラメータを切り替えることにより、月次ベースでの対応も可能となっております。
 仕訳データ取込・仕訳コピー
手入力による連結仕訳登録の手間を省くための入力アシスト機能をご用意しております。
連結仕訳データ取込機能
Excel等による外部データから取込ができるインターフェースを準備しておりますので、Excel等により連結仕訳を作成頂き、仕訳データの取込を行います。仕訳を生成する基になった証憑などの根拠資料と一緒に管理できるので便利にお使い頂けます。
連結仕訳データコピー機能
月次/四半期毎に入力した手入力仕訳を翌月又は翌四半期にコピーする機能です。定形的に発生する取引は毎回同じ取引内容を入力する手間もなく、スピーディに処理を進めることも可能です。